【マシロ文学】【苦悩×抱擁】知らず知らずに蝕まれる心

By 山本麻白

Written by 里見義堯@yoshitaka

👁️ 6 views 🔖 0 bookmarks 📅 2026-06-13 22:24 ✏️ Updated 2026-07-15

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出典:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18088316 概要欄 【あらすじ】 一緒に暮らすふたり。 たまたま仕事中の彼女に声をかけると、何故か彼女は泣きながら仕事していた。 しかしその顔は無表情… それを見た彼がとった行動は? 人は無自覚に泣く事がたまにあります。 何故か自分が泣いてる事に気づかないのか? それはきっと心が闇(病み)に蝕まれているから。 もしもあなたのパートナーがそんな状況になったとしたら…あなたならどうしますか? 《ご挨拶》 初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。 《朗読して下さる演者様へ》 話の本筋が変わらないアレンジや言い回しの変更は演者様にお任せします。 文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましても演者様のやり易い方向でお願いいたします。 作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK) 読んで頂けたら嬉しいです。 動画(YouTube)として残る際は葛葉 茉白の名前の明記をお願いします。 宜しくお願いいたします。 タグ オリジナル,恋愛,フリー台本,女性向け,病み,闇,励まし,ストレス,無自覚,抱擁,シチュエーションボイス

〇場所 【】SE:指示 ()感情表現 ~~~本編~~~ ○彼女の部屋 【SE:ノック】 「ちょっといいかな?入るよ」 【SE:ドアの開閉音】 パソコンで作業中の彼女 【SE:タイピング音】 「あっ、仕事中だった?ごめん。 ちょっとここなんだけどさ、お前の意見も聞きたくて…」 「(驚いて)えっ?お前…なんで泣いてんの?」 【SE:タイピング音】 作業を止めない彼女 「ちょっ、ちょっとその手を止めろ」 彼女の手を押さえる 「だから!止めろって言ってんのが聞こえないのか!」 驚いて彼を見る彼女 「あのな、お前何やってんの?」 「仕事なのは見てりゃわかる。 そうじゃなくて…」 「なんで、泣きながら仕事をしてるんだって聞いてんだよ」 「はぁ?泣いてんだろ。自覚ないのか?」 ティッシュを取って顔を拭く 「ほら、見てみろ。お前の顔を拭いたら、ティッシュがこんなに濡れる。 それなのに泣いてないって…」 「…自覚無し」 彼女の手を引いて 「こっち来い。 いいから、仕事は後回し。 今はそれどころじゃない」 「…なら、仕事は後で俺も手伝ってやる。 それならいいだろ」 リビングへ移動 ○リビング ソファに彼女を座らせる 「はい、ここに座って… 今、ハーブティー持って来てやる」 キッチンへ行ってハーブティーを入れる マグカップを彼女の手に持たせる 「熱いから気をつけろ」 隣に座る 「ゆっくり飲めよ…」 少し間をあけて 「少しは落ち着いた」 「…何かあった? というか… さっきの様子だと自分では気づいてないか…」 「いいよ無理しなくて… たぶん聞いても答えられないだろうからさ」 「だってそうだろ? 自分が泣いてる事に気づきもせずにパソコンの画面を凝視して仕事してた。 俺が部屋に入ったのも気づいてなかっただろ? まぁ夢中で仕事してたって言えばそれまでだけどさ」 無言で涙を流す彼女… 「…また涙、零(こぼ)してる…」 「泣きたいんだろ? だったら泣いていいぞ。 声出していっぱい泣け」 「いいんだよ」 「別に誰かに見られる訳でもない。 子どもみたいに大きい声だして泣いていいんだ」 彼女の背中を撫でる 「どんだけストレス抱えてたんだ。 こんなになるなんて…」 「(呟くように)限界突破してるな… 仕事しなから無自覚で泣くなんて…」 「(少し考えて)心の感覚と脳の思考回路ズレてるんだな。でなきゃこんなことにはならない」 頭をポンポンしながら 「普通は多少ズレてても涙を流してたら自覚があるもんなんだ」 「俺がもっと早く気づいてやれてたら、そんなに病むことも無かっただろうに…」 「繁忙期に突入したから大変なんだろうなっ…ぐらいにしか思ってなかった。 まさかそんなにダメだしされて、何度も書き直しさせられてるなんて…」 「営業と違ってお前のいる企画開発部ってのは、真っ白な0の状態から自分で考えてスタートするんだもんな…」 「そんな中でお前は、資料も沢山読んで勉強して、リサーチもして…頭をフル回転させて企画書を書き上げてる」 「めちゃくちゃ頑張ってる」 「当たり前だろ。 一番近くでその頑張りを見てるのは俺」 「でも結局、お前の性格が裏目に出た結果があの涙…」 「負けず嫌いで人一倍努力家で…何かあってもひとりで全部、抱え込もうとする。 ましてそんな自分を姿を誰にも見せたくない、知られたくない…そうだろ?」 「だからって全部を隠す必要なんてないんだ。 嫌なら嫌って言えばいいし、無理なら無理って言えばいい。 納得出来ないなら、納得するまで向き合えばいい」 「お前が無言を貫いてしまえば相手はそれでいいと思ってしまう。 言わなくちゃ何も伝わらない」 「その飲み込んだ言葉が心の中で限界を越えて黒いモヤに変わる。 そして自分でも気づかないうちに黒い闇なって心を蝕んで最後は病む」 「辛かっだろうな… おしゃべりなお前のことだ。 どれだけの気持ちを、言葉を、飲み込んでいたんだろうって考えると…」 「なんで謝る。 ばか…泣きながらごめんなんて言うな」 「情けなくて俺の方が泣けてくる」 「壊れていくお前なんか見たくないんだ。 頼むからひとりであんな風に泣かないでくれ」 「どんな些細な事でもいい、仕事の事でも普段の事でも、なんでも俺には話してくれ」 「またお前がひとりで苦しんで泣いたら俺は…俺が許せなくなる」 「知らず知らずに闇に囚われて、ひとりで泣かせたくなんかない」 「心を蝕まれる前に…俺がいる事に気づいてくれ」 彼女を抱きしめる 「そう、俺はいつでも俺のそばにいてこうして抱き締めてやる。 お前がお前でいられるように…」 「ずっとそばにいる事を忘れないでくれ」 ジ・エンド