【マシロ文学】【失踪×連鎖】過去に囚われた心の闇

By 山本麻白

Written by 里見義堯@yoshitaka

👁️ 6 views 🔖 0 bookmarks 📅 2026-06-13 22:22 ✏️ Updated 2026-07-15

Login to bookmark

出典:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18007037 概要欄 昨日投稿したディーバン専用脚本【吸血鬼×秘密】隠された真実の裏側のフリー台本ver.になります(後半のストーリーが人間ver.に変更してあります) こちらはシチュエーションボイス用に修正したフリー台本なのでどなたでもご使用可能になります。 【あらすじ】 突然、姿を消した彼女。 次に見つけたところはなんと病院の前だった。 なぜ彼女は姿を消したのか? そしてその理由を知った彼は辛い過去のトラウマを告白するのだった。 果たして二人はどうするのか? ※後半のストーリーはかなり重いものになっております。 しかし、現実このトラウマを抱えている方は沢山おられます。 そんな方が少しでも前を向いて歩いてくれたらそんな思いで書かせて頂きました。 誰にだって幸せになる権利はあるんです!! 《ご挨拶》 初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。 《朗読して下さる演者様へ》 話の本筋が変わらないアレンジや言い回しの変更は演者様にお任せします。 文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましても演者様のやり易い方向でお願いいたします。 作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK) 読んで頂けたら嬉しいです。 動画(YouTube)として残る際は葛葉 茉白の名前の明記をお願いします。 宜しくお願いいたします。 タグ オリジナル,恋愛,フリー台本,女性向け,秘密,トラウマ,虐待,連鎖,失踪,妊娠,孤独,シチュエーションボイス

~~~本編~~~ ○病院玄関前(昼) 病院の玄関から出てくる彼女を見つけて駆け寄る。 彼女の腕を掴む。 (息が上がった状態ではぁはぁ言いながら台詞をお願いします) 「捕まえた。お前いったいどこに隠れてたんだ」 慌てて逃げようとする彼女。 「急に連絡が取れなくなって…アパート行ってももぬけの殻…友達も会社の人も誰もなんにも教えてくれない…なぁいったいどうしたらこんな風に急にいなくなれんだよ!」 泣き出しそうな彼女。 「(怒鳴る)泣いてないで答えろ!」 周りの人の足が止まり視線が集中する。 それに気づいて声のトーン下げる。 「それに今、この病院から出てきたよな。どこか悪いのか?」 黙ったままの彼女… 「とにかくここじゃ話も出来ない。帰るぞ」 彼女の手を引き歩き出す彼 歩き去る二人 ○彼の部屋 リビングに座って向かい合う二人 「(さっきとは変わって落ち着いた声)顔色悪いけど…お前病気なのか?」 黙って俯く彼女。 そんな彼女の姿にいたたまれなくなって 「さっきは怒鳴ってごめん」 首を振る彼女… でもなんで病院の前に… 「知り合いがさっきの病院でお前の事を見かけて、それでもしやってあそこで待ってた…」 ごめんなさい…という彼女 「別に謝って欲しい訳じゃないんだ。(言葉に詰まりながら)ただ、何も言わずに、急にいなくなるから…」 彼女の手を握って… 「なぁ俺、なんかお前に嫌な事したか?それとも他に好きな奴でも出来た?」 「こんな風に急に連絡が途切れて…携帯も繋がらないし…メールもLINEも宛先不明で戻ってくるし…あんまりだろ」 ごめん…でも… 「でも…って何?何か理由があるならちゃんと言ってくれ、何も言わずに消えないでくれよ」 「…この数週間…俺がどんな気持ちで過ごしたと思う。それを考えてくれないか?」 …彼女をじっと見て… 「…そうやって何も言わないつもりなのか?もう俺と話をするのもイヤか…」 … 「(溜息をつく)」 …病気じゃない…でも…病院には行ってる… 「なにそれ?…どういう事?病気じゃないけど、病院には行ってるって」 「それと俺の前から姿を消したのと関係ある? 「…そんなに話したくないか?なら質問に答えてくれ…頷くだけいいから」 頷く彼女… 「よし、じゃあなんで急にいなくなった?」 … 「あっこの聞き方じゃダメか…なら、他に好きなやつでも出来たのか?」 首を振る彼女 「別に好きなやつがいる訳じゃないんだな…なら俺を嫌いになった?」 首を振る彼女 「それも違う……」 頭を抱えて考える彼… 「嫌いになったわけでもない。男が出来た訳でもない…なら病院に通ってるそれが原因なのか…」 彼女がカバンを大事そうに抱えてる 「ちょっと鞄を貸せ…」 そのまま中身をぶちまける 母子手帳が出てくる それを掴んで青ざめる彼… それを奪い返そうとする彼女… 「(驚いた声)お前…子ども出来たのか…」 母子手帳を抱きしめて泣く彼女 「俺…の子だよな…間違いなく…」 頷く彼女 「まさか…あんだけ気をつけてたのに…そんな…」 しばらく沈黙のあと 「ダメだ…子どもなんて…悪いが諦めてくれ」 「反対されるのを分かっていたから…居なくなったのか?」 頷く彼女 「俺は子どもが苦手で結婚しても子どもは作らないって話してあってだろ」 1人で産んで育てる… 「なに馬鹿なこと言ってんだ。一人で産んで育てる?…そんな事させられるわけないだろ」 「それに…そのやつれ方…つわり酷いんじゃないのか?」 「大丈夫じゃないから病院に行ってんだろ。(思わず怒鳴る)お前に無理させてまで子どもなんていらないんだよ」 お腹を押さえて泣く彼女 「…ごめん…焦ってパニックになった。泣くなって…ほんとにごめん」 彼女の背中を擦りながら 「怒鳴ってばっかりでごめんな…少し落ち着いて話しよ」 … 「…実は…」 少し間を置いて辛そうに話し出す 「俺の親父ってDV男だったんだ…」 その告白に驚く彼女 「酒飲んで暴れるとかじゃなくて、シラフで普通に息するみたいにおふくろとか俺の事を殴ったり蹴ったりするような最低な奴」 告白を続ける彼 「まぁ最後は、おふくろが俺を連れて逃げて離婚したんだけど…」 …それと何が関係あるの? 「それと子どもの事がなんで繋がるか意味がわかんかいよな…」 …うん 「虐待の連鎖って知ってるか?」 「普通は知らなくて当然だよな…虐待された子どもは同じ様に虐待を繰り返すって意味」 … 「ちゃんと統計とか論文とか出てるんだ」 「ある日、その「虐待の連鎖」っていうのをテレビで特集してたんだ」 「(声が震えてくる)それ見て怖くなった。俺も自分の子どもを殴ったり蹴ったりして、オヤジみたいに虐待するのかなって…それ以来、子どもを持つことが怖くて仕方ないんだ」 少し間をあけて 「(息を整えながら)なら、はじめから子どもを作らなければいいって考えた…だから子どもが嫌いだ、結婚しても作らないってずっと言ってた」 …微かに震える彼の手をさらにぎゅと握りしめる彼女… 「ごめんな…こんな俺が父親になんかなったら子どもが不幸になる。頼むから諦めてくれ…このとおりだ…」 「あの親父の血が流れてるんだ。俺には親になる資格はない」 「こんな俺、嫌だろ…嫌いになっただろ…だから話したくなかったんだ」 …そのまま彼を抱きしめる彼女 「なんで…なんでそんなに優しく抱きしめるんだよ。俺、お前にお腹の子をおろしてれって言ったんだぞ…酷い奴なんだぞ」 あなたの全部を愛してるから大丈夫… 「…馬鹿言うな…愛してる?俺の事全部愛してるって言うのか?」 彼も彼女を抱きしめる 「俺だって…お前のこと全部、全部愛してる」 「いいのか?こんな俺が父親になっても?お前がずっと隣で支えてくれるって言うのか?」 うん…きっとこの子も一緒にね 「お腹の子も一緒に支えてくれる…か…」 「母親になると強くなるんだな…」 彼女のお腹に触れる 「お前のここにいるのか?俺たちの子ども…」 「あっ…今、動いた?なぁ…ほらお前も触ってみろよ」 彼女の手を取る 「なっ!凄いな…ここに子どもが居るんだ…生きてるんだ」 憑き物が落ちたように落ち着く彼 「さっきはあんな馬鹿なこと言って悪かった。ごめんな…俺…決めた。父親になる」 「俺の親父みたいに暴力なんか絶対に振るわない。優しい父親に…」 泣き笑いの彼女 そっと抱きしめて… 「これからはずっと一緒にいよう」 「三人で幸せになろう…」 𝐹𝑖𝑛.