【マシロ文学】【大正吸血浪漫】吸血鬼が一緒に居る理由…

By 山本麻白

Written by 里見義堯@yoshitaka

👁️ 7 views 🔖 0 bookmarks 📅 2026-06-13 22:21 ✏️ Updated 2026-07-15

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出典:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17961960 概要欄 こちらの作品はD's vampire voiceの専用台本だったものを今回、フリー台本としました。 【あらすじ】 時は大正… 街には舶来の物が溢れて新しい文化がキラキラしていた。 しかしその反面…大陸では戦争がおきていた。 そしてこの国にはまだ吸血鬼と呼ばれる鬼が存在していた。 そして今、大きな屋敷の窓から街を見下ろしている一人の吸血鬼がいた。 表紙はフリー素材をお借りしました。 ☆吸血音がYouTube等ではR指定になり広告等がつかない場合がありますので、ご使用の際にはお気をつけください。 台本の書き方が通常と異なるためご使用の際はお気をつけ下さい。 《ご挨拶》 初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。 《朗読して下さる演者様へ》 話の本筋が変わらないアレンジや言い回しの変更は演者様にお任せします。 文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましても演者様のやり易い方向でお願いいたします。 作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK) 読んで頂けたら嬉しいです。 動画(YouTube等)として残る際は葛葉 茉白の名前の明記をお願いします。 宜しくお願いいたします。 タグ オリジナル,恋愛,フリー台本,女性向け,大正浪漫,吸血鬼,ヴァンパイア,看病,癒し,運命,ツンデレ,シチュエーションボイス

~~~本編~~~ ○御屋敷・お嬢様の部屋(昼) (窓の外の騒ぎを部屋から眺めている) 「あぁまたかよ。 いくら俺達、吸血鬼の唾液が万病に効く薬だからって、こうも吸血鬼狩りをされだんじゃあたまったもんじゃない」 過去を思ってノスタルジックなイメージ 「侍の時代、明治維新、そして大正と…俺は生き、そして見てきた。 遠い昔、戦乱の時代から俺たち吸血鬼が虐(しいた)げられてきた事を… 俺たちがいくら不老不死とはいえ、首を撥ねられれば死ぬ、銀の刃(やいば)で心の臓を貫かれれば死ぬ。 役に立たないとわかれば化け物と罵られ殺され、迫害されて続けた長い時。 そして今、大陸では戦争(世界一次大戦)をし、それに連れる行かれた仲間もいると聞く。 この時代にどれくらいの仲間が残っているかなんてわかりゃしねぇ。 こんな事がこの先も続いたらあと何年かすれば吸血鬼なんてこの世に存在しなくなるだろう」 「全てが巡り合わせだ。なにか一つでも歯車が違ったら俺はこうしてここにはいなかった。 ここへ来(きて)いなかったら俺だってあいつらと同じような目にあってたかもしれない」 「無事に逃げられるかな…」 「まっ俺には関係ないけど」 机に座って本を読んでいる彼女に向かい 「なぁいつまでそうやって本を読んでんだ。 そろそろ準備しないと間に合わねぇぞ」 「活動写真(かつどうしゃしん)を観てその後カフェーに行くってずっと楽しみにしてただろ」 「なんだ、その「行かない」ってのは… せっかく洋装が着てみたいってドレスまで作って貰ったのに着なくていいのか? お前のドレス姿を俺は見てみたいんだけど? 仮縫いの時も内緒とか言って見せてくんかっただろ」 「あっそ、行かないのな…」 「(呆れた口調で) 全く金持ちの娘っていうのはこうも我儘なのかね、考えてる事が俺にはわかんねぇわ。 まぁ、俺としてはこうしてゴロゴロしてる方がしょうに合ってるからいいんだけど」 「(笑)当たり前だろ。昼間っから外にでたがる吸血鬼なんていねぇよ」 「それにこの格好…嫌いなんだけど。 書生(しょせい)っていうんだろ?こういう格好してお屋敷にいる若い男のこと。 別に俺はそんなんじゃねぇし。お前の世話係でもねぇんだから… 好きな服くらい着てもいいだろう」 「似合ってねぇよ。 俺は普通にシャツとズボンでいいんだ。 袴(はかま)っていうんだっけこの着物…歩きにくいんだ」 くすくす笑うお嬢様 「笑うな! 裾はバッサバッサしてるし、スースーする。 夏は暑いし冬は寒い…人間はよくこんなもん着てるよ」 窓辺に近づいて外を眺める 「にしても雨でも降ってきそうな空模様だ。 肌寒くなって来た」 「(焦った口調で)もしかしてお前…」 彼女に駆け寄り抱きしめる 「ちょっと頬っぺた貸せ」 頬を付ける 「…っ冷てぇやっぱり冷えてる。 もしかして…だから出かけるのを止めたのか?」 俯く彼女 「全く…それならそうだって言えばいいだろ。 ちょっと待ってろ。今、毛布持ってくる」 ベッドから毛布を持ってくる お嬢様に掛けてやる 「これ、上に掛けろ」 「…まだ寒そうだな。 なら、ほらこっち、俺の懐に入れ。 こうして俺にくっついてたら少しはマシになんだろ」 お嬢様を自分抱きしめてその上から毛布を羽織る お嬢様の背中を摩る 「具合が悪いなら悪いでなんで言わないんだ。 俺がお前のそばに意味分かってんだろ。 変な遠慮なんかするな。俺が元気にしてやる。 迷惑かけるとか思うな…まったく…」 「(意地悪っぽく)でもなぁ~具合が悪い時の血っていうのは不味いんだ。 味も薄いし匂いも良くないんだなあ」 「元気な時に吸う血の方が何倍も美味い。 味も濃いし甘みも強いそして何よりも匂いがいいんだ。 まるで西洋の花みたいで…」 「と、そういうわけだからお前が風邪をひいたり、病で寝こまれるのは俺も困る。 わかったな」 「(耳元で囁くように)本当は行きたかったんだろ」 驚いて顔を上げるお嬢様 「それくらいわかる。 それを悟られたくなくて本を読んでるふり‥してただろ。 本のページが全然、先に進んでなかった(笑)」 「そうだなぁ~せっかくの作った洋装のお前も見てみたいしな、天気のいい時に出かけるか? カフェーでアイスクリンだっけあの甘くて冷たいやつ‥を食べたいんだろ?」 「俺?大丈夫、出かける前にお前の血をたくさん飲んで行くから(笑) その顔は…あんまり吸うなってか?」 「別にいいだろ、それでお前も俺も元気に出かけられるんだ。 なんて言うか、血を吸うってことはお前だけに良い事があるわけじゃないっていうか。 俺も…お前の血は特別っていうか…」 「(少し照れくさい?)こうなんだ。あぁもういい。 ん?お前、ちょっとこっち見ろ」 頬っぺたをくっつける 「さっきより頬が赤くなってるしあったけぇ」 彼女の匂いをクンクンする 「匂いも急にかわった。 甘くて鼻の奥をくすぐるようなこの匂い…」 のどが鳴る・衝動的に吸血したくなる 「‥いますぐ欲しい、吸いたい‥ そのまま頭をこっちに…」 【吸血開始】 (お任せ、台詞無し、吐息まじりに甘く吸ってください) 【吸血終了】 「わるい…あんまりにも強烈に甘い匂いがしてきて…止まらなかった。 少し吸い過ぎたか?そんなトロンした顔して…」 「身体が熱い」…唾液が身体を巡ったんだな」 「(呟く)本当は違うけど…」 「いや、何でもない 。 あくびなんかして…吸い込まれそうな大きい口だな」 お嬢様がぽんぽんと叩く 「 ほんとのこと言われて叩くな。眠くなったんだろ。 このままベッドに運んでやるから寝ろ」 お嬢様を抱っこしてベッドまで運ぶ 「首に手を回して…ちゃんと掴まってろ」 ベッドに寝かせる 「ゆっくり休め」 お嬢様がそのまま眠りに入る 寝息が聞こえる 「俺も身体が熱くなってきた。 まったくこんなに可愛い安心した寝顔して…」 「ふーっ(深く息を吐く) おかしな気分になる前に‥俺も寝よ…それがいい」 お嬢様の隣に横になる 【しばし間を空ける】 〇同・お嬢様の部屋(夜) 目が覚める 「あぁよく寝た。 あれ?居ねえ。どこ行った。 見つけた」 ベッドから立ち上がりお嬢様を後ろからハグする 「こんなとこで何してる」 お嬢様が月を指さす 「霞がかった月とはまた風情があるねぇ。 確かここへ来た日もこんな満月の晩だったな」 「お前はそこのベッドで今にも命の灯(ひ)が消えそうだった。 吸血鬼の唾液が血の病には最高の薬になると知ったお前のオヤジが俺をここへ連れてきた」 「その日からずっと俺はここにいる。 金を積まれたわけでも強要(きょうよう)された訳でもない。 俺は人に指図されるのは好きじゃない。 俺自身がそばにいると決めたら居るんだ」 「吸血鬼だって万能じゃない。 人との相性や病気にもよる。 けど俺とお前は血の相性がいいんだろうな、今じゃお前は自分の足でどこでも行ける。 でも病が治った訳じゃない。 ちょっと目を離すとすぐに無理をして…今日みたいなことになる。 「ごめん」じゃねえよ…ばーか。 でもまあ今回はすぐによくなったからいいだろ」 「もしもお前の中に俺が無理してるここに居ると思ってるならそれは違うからな… 俺に言わせれば無意味だ」 「お前がもう必要ないって言っても、俺がそう思うまではずっとこうしてそばにいる」 「はぁ~たまに真面目に話すると疲れるな。 やっぱり俺に似合わねぇわ」 「さぁて、せっかくの月夜の晩だ。暖かくして散歩にでも行くか? 昼間、出かけられなかった代わりだ…」 「これから行くに決まってんだろ。 何せ俺は吸血鬼だからな(笑)」 ジ・エンド